お客様の鍵となる企業を目指して

logo

お客様の鍵となる企業を目指して

 2021.03.30  2021.03.30 

No.60 カテゴリ:システム開発、システム設計

システム受託開発の費用は高い?

blog

 

開発側の想いを伝える難しさ

 

業務システム開発を行っていて思う事があります。

こちらの想いを伝える事の難しさです。

 

お客様は、良いものを安く手に入れたい と思っておられます。

私もそれは理解しています。

その上で、どうすれば工数(費用)を下げながら品質を維持できるかを考え抜いてお見積りを出しています。

 

でも、「もっと安くできるんじゃない」と言われる事があります。

「何故、高いと思われますか?」と聞くと

①Excelで出来る事が十数万掛かるの?

②パッケージだったら100万円くらいなのに1000万掛かるの?

③携帯ゲームアプリなら「タダ」から始まるのに、保守料 月額数万円もかかるの?

 

と言われる事があります。

 

根本的に、こちら(開発会社)とお客様で「ずれている点」が「受託開発」での業務システム開発の「意味合い」です。

受託開発と言う事は、お客様のシステムを「お客様専用」に構築します。

設計~プログラミング~テスト~稼働サポートまで、その「お客様用」に行います。

 

①なら、確かにExcelは数万円で買えるでしょうが、Excelの累計開発費用は数十億円以上掛かっています。

②も同様で100万円くらいのパッケージであれば開発費用は、その十倍以上は掛かっています。

③の「タダ」も価格に対する根本の考え方が違うのです。

 

例えば、ある人用に自家用車を設計から行って、その人専用の車を作成するとすると1億円くらいかかるでしょう。

市販車が数十万~数百万で買えるのは、購入者が1人ではないからです。

ここが食い違うので、どうしても「割高感」が拭えないのだと思っています。

 

ただ、私は「だから高くても仕方ないのですよ」とは言いたくありません。

どうにかして、お客様の納得のいく方法が無いかを考えようと常に思っています。

 

価格は販売側と購入側では利害が対立するので「100%納得」は難しいのですが、「何故、システム開発はこのくらいの価格になるのか」を出来るだけ分かり易く説明して「納得感」を持ってもらう事を考えています。

 

この「想い」をどうやって伝えればよいのか が今、私が一番悩んでいることなのです。

 

 

 

 

田畑 幸男

株式会社スカイネット 代表取締役

日本アイ・ビー・エム株式会社のSEとして主に流通関連/医薬品関連 システム設計に従事し、その後1987年に有限会社 宙(そら)を設立。1994年に株式会社スカイネットを設立。