2020.08.18 2020.08.18
No.33
パッケージって?
40℃近い気温は、やはり辛いです。
買い物くらいしか外には出ていませんが、それでもクラクラきそうです。
こまめに水分取って乗り切りましょう!
手作りシステムより、
これからはパッケージ・システム
日本の業務システムは受託開発で構築された「手作り」システムが結構多いです。
色々な理由があるのですが一番大きい理由は、お客様に合わせた取引やサービスが多くて、俗に言うパッケージでは間に合わないケースが多々あるからだと思います。
完全受託開発で無くてもパッケージのカスタマイズ(改良)もあります。
全くカスタマイズ無しのパッケージシステムをそのまま使っているのは、経理・給与を除くと少ないのが現状です。
でも、これからはパッケージ・システムで良いのではないでしょうか。
受託開発を生業としている私が言うのは変なのですが、”「運用を変えず」に” と言っているから、いつまで経っても手作りシステムになってしまいます。
業務も担当者もあまり変わらない時代は、注文住宅のように自分の会社に合わせてシステムを構築するのが良かったと思いますが、コロコロ業務が変わり、担当者も非正規が多くなって直ぐに替わる時代になると、じっくりシステムを構築する というのは合わないと思っています。
さらに、私が社会人になった頃は中堅企業でも「情報システム部」がありましたが、今では、かなり大きな会社でもきちんとした情報システム部が無い会社が増えました。
有ったとしても、ハードウエアの調達等を行っているだけで業務システムはユーザー部門に丸投げという会社も増えました。
そうなると余計に「手作り」開発はお互い辛いです。
お客様側は「システム要件」を整理して出す事が出来ません。
システム会社側は要件が「ふにゃふにゃ」した形から始めるので、作ってから「そうではない」と言われてしまいます。
パッケージだと出来る機能が「目に見える」のでイメージのずれが少ないです。
問題は1点だけで、「弊社はこんな運用なので」と言った瞬間にパッケージは使えません。
パッケージ・システムを使う という事は「運用をパッケージに合わす」という事です。
これが出来るかどうかが肝です。
次回は、「パッケージ・システムを上手く使うには」 です。
田畑 幸男
株式会社スカイネット 代表取締役
日本アイ・ビー・エム株式会社のSEとして主に流通関連/医薬品関連 システム設計に従事し、その後1987年に有限会社 宙(そら)を設立。1994年に株式会社スカイネットを設立。