2020.11.10 2020.11.10
No.42
業務システムを構築するという事は、
どういう事でしょう?
業務システムを構築するという事は、どういう事でしょう?
何をいまさら と思われますか?
でも、これ、考えると以外と難しいのです。
そんな事は無いですよ。
自社の業務処理をコンピュータ・システム化する事でしょ。
確かに...そうですね。
では、「何故」業務システムを構築するのですか?
それは・・・
業務効率を上げたり、管理を向上させたり。
まあ目的は色々ありますけど...
そうですよね。
でも、それってコンピュータ・システム化すれば解決しますか?
コンピュータ・システムは手段でしかありません。
何をする手段かと言うと、目的を達成する手段です。
当たり前ですよね。
でも、意外な程この目的が曖昧な場合があります。
「業務効率を上げる」「管理を向上させる」
これって結局何をする事ですか?
何となく分かったような言い方でコンピュータ・システムを構築しようとしていませんか。
その前にやるべき事があります。
そうです! 「目的」を具体的に、明確にする事です。
・現在、半日掛かっている処理の作業時間を短縮したい
・在庫情報が直ぐに分からないのを分かるようにしたい
などです。
このレベルの目的を明確にする為には、それが出来ない理由を明確にする必要があります。
その為に業務自体のルールや流れを明確にする事が必要です。
そこで、業務分析から行います。
業務システムを構築するという事は、
①業務分析を行い
②業務ルールを整理し
③流れやルールの弱点を洗い出し
④目的を明確にして
⑤システム要件を作成して
⑥コンピュータ・システム化手順を開始します
この内、①~④はコンピュータは関係ありません。
つまり、システム開発会社の人間は残念ながらあまり役に立ちません。
①~④は本来、自社の人間で行う人間的な作業です。
どうしましょう・・・
次回は、「そこを手伝って貰える?」 です。
田畑 幸男
株式会社スカイネット 代表取締役
日本アイ・ビー・エム株式会社のSEとして主に流通関連/医薬品関連 システム設計に従事し、その後1987年に有限会社 宙(そら)を設立。1994年に株式会社スカイネットを設立。