2020.10.27 2020.10.27
No.41
業務分析-その7:
業務フローどうやって書きましょう...
業務を分析出来たら、業務フローを書きましょう。
業務分析を行っている最中で、頭の中には業務フローが出来始めているはずです。
その頭の中にあるフローを書き記しましょう。
書き方は色々な書き方があります。
ネットで「業務フロー」で検索すると結構色々出てきますので、それを参考にするのが良いでしょう。
問題は業務の「流れ」を分りやすくするという点と、例外的なフローが分かるようにするという点です。
ドキュメンテーションは、どうしても「フラット」な書き方になってしまいます。
つまり、どこが一番ポイントなのかが分り難くなってしまいます。
特に複雑なフローになると、書いている本人は分かるのですが他の人が見ると理解し辛い図になってしまうのです。
他の人が見て分り難いフロー図は書く意味がありません。
フロー図を書いて、そのフロー図を口頭で一生懸命説明しないといけない と言うのは本末転倒だと思います。
理想は、説明なしで理解してもらえる図です。(これは難しいですが...)
でも以下のポイントを考慮すれば、かなり分りやすいフロー図になります。
分かりやすい業務フロー図を描くポイント
①「メイン」の流れを強調する。
色を変えても良いかもしれません。
②時間の流れを分かるようにする。
時間の流れは上から下、左から右が基本ですが、時刻を記入するのも良いでしょう。
③頻度を記載する。
特に、1回/月、1回/年というような処理は、それを分かるように記載する。
④①の逆ですが、例外処理が「例外」である事が分かるようにする。
例外処理はシステム開発において「鬼門」です。でも必要な例外処理は組み入れる必要があります。フローに例外をきちんと書き入れる事はとても大事です。
分りやすいフローが描けると、運用側とシステム開発側の意思の疎通が行い易くなります。
その結果、運用とのずれが少ないシステムが出来上がります。
ドキュメントは、その為に作成するのですからポイントは「分かり易く」です。
田畑 幸男
株式会社スカイネット 代表取締役
日本アイ・ビー・エム株式会社のSEとして主に流通関連/医薬品関連 システム設計に従事し、その後1987年に有限会社 宙(そら)を設立。1994年に株式会社スカイネットを設立。