2020.07.14 2020.07.14
No.30
Faxを止めよう!
(その1)
新しい事を行うのにタイミングを逃すと上手く行きません。
やろうかな、やめよかな、と思っているうちにタイミングを逃してしまいます。
でも拙速に行っても上手く行きません。
号令を掛ければ良い という物でもありません。
特に今の社員は不合理な根性論を嫌います。
「社長の言う事だから何が何でも言う事を聞いてやってこい!」と言うのは昭和の産物です。
「Faxを使っての仕事を止めよう」と言うだけでは進みません。
では、どうするか?
まずは、目標とその意義を社員と共有します。
「何を行うのか」「何故行うのか」「いつまでに行うのか」「これを行うと何が良くなるのか」を共有します。
(これを社員に説明できないのであれば、まずはここを整理しましょう)
でもね、実際の所は社員は聞く耳を持っていません。
だって、やりたくないのですから。
今の仕事のやり方のままが良いのですから。
そこで、社長のリーダシップ の出番です。
「私は諦めない」という姿勢を見せ続けます。
「今の仕事のやり方のままではダメ」と言い続けます。
そうすると動き方が変わってくる社員で出てきます。
そこで、その社員と一緒に「どうすれば他の人も巻き込めるか」を考えます。
要は、「絶対にやり通す」と言う信念の下、一歩一歩実行する と言うのが大切です。
”仕事のやり方を変える”と一言で言っても出来ない理由は山ほどあります。
それを乗り越えて目的の地まで辿り着くには、経営者の信念と根気が必要です。
中途半端が一番いけません。
一気に組織変更や勤務体系の変更等、方法論を変更した方が良い会社もあります。
管理能力がそれなりにあり、日頃から危機意識や目標共有が出来ている会社は、気を逃さずに「一気」に行うのがベストです。
逆に、意識の共有から始めないといけない会社は、まずは土台の「目標共有」から始めて、少しずつ社員の意識を高めながら進めるのが良いでしょう。
社員は何とかできても、取引先が...
次回は、Faxを止めよう!(その2) です。
田畑 幸男
株式会社スカイネット 代表取締役
日本アイ・ビー・エム株式会社のSEとして主に流通関連/医薬品関連 システム設計に従事し、その後1987年に有限会社 宙(そら)を設立。1994年に株式会社スカイネットを設立。