2020.07.07 2020.07.07
No.29
管理能力が無い会社は淘汰されます。
少し話はそれますが、昔チャップリンのモダンタイムスを見た時に映画としては素晴らしいと思いましたが、「機械に支配される人間」という部分には違和感を感じました。
同じ様に違和感を感じる論争に、「AIやロボットが人間を支配する」という議論があります。
言わんとする所は分かるのですが、どこまで行ってもAIやロボットは人間では無いのですし人間には感性含めて無限の可能性がある、と思っているのでAIが支配する世の中にはならないと思っています。
それよりも、人間が無機質な機械のようになっていく(感性が薄れていく)方が危険だと思います。
Faxの話に戻しましょう。
前回、現場の方には Faxは結構便利 と書きました。
「便利」と言う言葉のニュアンスには「その時は」という( )が付きます。
”その瞬間・瞬間の仕事をこなす”と言う意味においては、Fax(紙)は大変便利に思えます。
でも仕事(作業)は、管理と表裏一体です。
管理が出来ない作業は、いつの間にか非効率になり、ひいては「その人が居ないと作業が分からない」という悲惨な状態になってしまいます。
管理面(管理者)からFaxでの作業を見ますと
管理面から見たFaxでの作業は・・・
・一体、何のFaxが何枚来ているのかが見え難い。なので作業ボリュームが管理し難い。
・FAXが入力原紙の場合は入力ミスが起きやすいが、その理由が判別しにくい。
・FAXが保存資料になっている場合には、デジタル保存している情報との乖離が発生するので情報管理がし難い。
などが直ぐに頭に浮かびます。
作業者にとっては、今までのやり方を変更するのは嫌! と言う点含めて、Faxでの作業を止めるのは辛いのかもしれませんが情報管理が出来ない会社は、確実にこれからの新しい生活様式から取り残されます。
「Faxを止めてみるか」と思われた方、どのような道筋で止めていくかを考えてみましょう。
次回は、「Faxを止めよう(その1)」 です。
田畑 幸男
株式会社スカイネット 代表取締役
日本アイ・ビー・エム株式会社のSEとして主に流通関連/医薬品関連 システム設計に従事し、その後1987年に有限会社 宙(そら)を設立。1994年に株式会社スカイネットを設立。