2020.06.30 2020.06.30
No.28
止められない理由は沢山あります
どのような事でもそうなのですが、「出来ない理由」は言い出せば山ほどあります。
でも、突き詰めていくと大体2~3つくらいの本質的な理由に行き当たります。
ではFaxは何故止められないのでしょうか?
例として、注文をFaxで受けている業態を考えてみます。
定型の注文書をお客様に持っておいて貰って、最低限必要な項目(商品名、数量、希望納期等)を記入してFaxしてもらう。
定番品があるのであれば、商品名は注文書に印字しておいても良いでしょう。
この場合、注文するお客様(現場の方)からするとメリットは、
FAXで注文する場合の
お客様側のメリット
(メリット-1)最低限の情報記入で済む
(メリット-2)電話と違って、一応紙に証拠は残る
(メリット-3)手書きでその時だけの注釈を書ける
等があります。
逆にデメリットは、
FAXで注文する場合の
お客様側のデメリット
(デメリット-1)送った・貰っていないのトラブルがあると、判明するのが結構時間が経ってからになる。
(デメリット-2)電話代が掛かる
くらいです。
(デメリット-1)は通常そんなには発生しないので、「デメリット」と言うほどでは無いと思われます。
また、電話代金が掛かるのはその通りですが、これも ”そこを気にするのであれば他にも節約する項目はあるでしょ。” となります。
それに比べて、メリットは圧倒的に 便利さ! です。
特に、(メリット-3)は電子受発注システムには無い、とっても人間的なメリットです。
例えば、『至急』と言う文字を大きく丸印と共に書いて送る。や 『相談したいので折り返し電話ください』のような文言を書いて送る。 という事は結構あると思います。
電子受発注システムやメールは、そこが無機質なので備考欄に入力したとしてもアピール力ではアナログの文字の方が優ります。
じゃあ、Faxで良いじゃない。と思われましたよね。
でも、これらのメリットは「現場の方」にとっての事です。
会社(管理する側)からすると、全く逆の話となります。
何が問題だと思いますか?
次回は、「管理能力が無い会社は淘汰されます。」 です。
田畑 幸男
株式会社スカイネット 代表取締役
日本アイ・ビー・エム株式会社のSEとして主に流通関連/医薬品関連 システム設計に従事し、その後1987年に有限会社 宙(そら)を設立。1994年に株式会社スカイネットを設立。