2020.5.12 2020.5.12
No.23
システム設計って
難しい?
大阪は未だ緊急事態宣言が解除されていません。(これを書いているのは5月12日です)
でも弊社の近くの天神橋筋商店街は結構人が出ています。
働かないといけない人も居るので仕方が無いかと思いますが2週間後が一寸不安です。
とりあえず弊社は5月一杯在宅勤務です。
改めて考えてみる
私は根っからのシステム屋ですので、「システム設計って難しいのでしょう?」と時々聞かれます。
そう聞かれても他の仕事との比較が出来ないので、「そうでもないですよ」と答えることにしています。
この返答では、質問した方からすると「質問するんじゃ無かった」となっているのかな と思い質問した方に申し訳ないと思っています。
そこで在宅で1人で仕事をしているので、改めて「システム設計って難しいのかな」と考えてみました。
前提として、物作りをした事が無い人からすると、どのような物作りでも難しく感じると思います。
なので、”物作りに関してある程度理解している人達にとって”という前提を置いて話をします。
業務システムの
設計の場合
車や冷蔵庫のようなハードウエアの設計、工場のようなプラントの設計、建築物の設計、ソフトウエアの設計 etc. と
”設計”と一口に言っても色々あります。
私が行っているシステムの設計は、もう少し詳しく書くと、”一般的な企業が使用する業務用システムの設計”という事になります。
何が「一般的」で、何が「業務用」かと言うと、これまた色々あるのですが、
・中小から中堅企業の生産管理、販売管理、在庫管理、顧客管理、経理・給与処理 等がメインです。
・少し変わったところでは、旅館の予約管理、花屋さんの販売管理、NPO法人の会員管理等も設計・開発してきました。
業務システムの設計で難しいと思うのは、客先の業務スタイルやお客様が望んている業務システムのイメージが千差万別なところだと思っています。
「何社も同じような会社の同じようなシステムを構築していると経験が増えて楽でしょう」というような事を良く言われます。
私の場合これは当てはまらなくて、毎回そのお客様の「規模」「処理の特徴」「運用のスタイル」が違うので、常に「新しい」システム設計をする感覚です。
当然、技術的な方法論(データベースやロジック)は経験が増えていきますが、その反面技術はすごいスピードで進化しているので、それに追いつくのも大変です。
(「技術者のジレンマ」を読んでみて下さい)
一番難しいことは
その中で一番難しいのは「お客様の頭の中にあるイメージ」を正確に「私の頭の中」に入れる事だと思っています。
それが出来れば、技術的な事含めてそんなに難しくは無いです。
逆に言いますと、お客様は悪意無く「前提」や「全体の範囲」のお話をして頂けない事があります。
勝手に、「こうだろう」と思って設計・開発を行うと後で「えっ」という事が多々あります。
こちらの聞き方の問題だと常に自分を戒めながら設計を行うようにしています。
でも、この難しさは「人間」の難しさなので楽しいですよ。
興味がある方は、ご連絡ください。
田畑 幸男
株式会社スカイネット 代表取締役
日本アイ・ビー・エム株式会社のSEとして主に流通関連/医薬品関連 システム設計に従事し、その後1987年に有限会社 宙(そら)を設立。1994年に株式会社スカイネットを設立。