2021.01.18 2021.01.18
No.50 カテゴリ:BPMN・業務フロー、業務分析
BPMNレベル1 やってみますか。
BPMNという手法が以下の特長を持っているのは事実です。
①ユーザーの業務担当者が理解しやすいものであると同時にシステム開発者にも必要な意味を伝えることができる。
② BPMNで正しく書かれた業務フローは「誰が読んでも同じ意味として伝わる」ため、共通言語的に使用できる。
③対象プロセスを階層化させて描くことができる。
基本的には、BPMN レベル1をユーザーの業務担当者自身で記述してもらう事が必要です。
(BPMNレベル1に関しては、こちらを参照してください)
ただ、実際に業務を担当している人が業務フローの記述方法を勉強して、さらに業務分析作業を行う事は中小企業では結構ハードルが高いでしょう。
そこで、まずは理想的な事を考えるのはやめて、
1)BPMNを既に知っている人(システム会社)と一緒に始める
2)いきなり「100%の業務フローを」と考えずに、少しずつ精度を上げていく
3)その為には、少し長期的な視野にたって試行錯誤を繰り返す
と言う点が大事です。
目的は、「BPMNを描く」事では無く、BPMNを通じて「業務を改善」する事です。
そして、業務改善と言うのは一朝一夕では出来ません。
始めることが一番大事です。
「BPMN レベル1 やってみますか」 とまず思って下さい!
次回は、「BPMNを書こうとすると...」です。
田畑 幸男
株式会社スカイネット 代表取締役
日本アイ・ビー・エム株式会社のSEとして主に流通関連/医薬品関連 システム設計に従事し、その後1987年に有限会社 宙(そら)を設立。1994年に株式会社スカイネットを設立。