2020.12.08 2020.12.08
No.45
上流工程にこそお金をかけて!
とうとう、師走です。結局、今年一年『コロナ』で終わりそうです。
来年の事を言うと鬼が笑いますが来年は何とか片付いてもらいたいものです。
閑話休題。システム構築に掛かるお金をどう考えるか? と言うのは中小企業にとっては結構難しいです。
大企業のように常に自社システムの事を考えているスタッフ(情報システム担当部員)が居れば良いのですが、中小企業では難しくなっています(難しくなっている背景は、こちらを)。
その結果、代表者含めて幹部の方がシステム改善の号令を掛けた後は、いきなり担当部署の「現場の方」がシステム開発の担当となる事が多くなっています。
その為、要望を整理してシステム開発会社に提示した後はシステム開発会社に設計を「お任せ」にならざるを得ません。
システム開発工程には大きく「上流工程」と「下流工程」があります。
大雑把に言いますと、上流工程は要件定義~設計、下流工程はプログラム開発と言う事です。
ここで問題は、実は上流工程(要件定義~設計)はシステム開発会社だけでは出来ません。
これは当然の事で、お客様の業務の問題点を整理・分析しないと要件定義、設計など出来ません。
ところが、その部分にお客様自身が時間やお金を掛けない風潮があります。
そうなると、何処に問題が出るのでしょうか?
次回は、「上流工程にこそお金をかけて!-その2」 です。
田畑 幸男
株式会社スカイネット 代表取締役
日本アイ・ビー・エム株式会社のSEとして主に流通関連/医薬品関連 システム設計に従事し、その後1987年に有限会社 宙(そら)を設立。1994年に株式会社スカイネットを設立。