2020.02.12 2020.01.2.12
No.10
システム会社の
サポートに関して
【その3】
働き方改革のためにできるサポートとは?
働き方改革の名の下に、業務改善が叫ばれています。
よく言われる事は、「無駄な業務は行わない」「業務の棚卸を行おう」という類の事です。
ただ、私の感覚では、(少なくとも弊社の)お客様で「無駄な業務」を行っているお客様は無いように見えます。
「効率」という観点で見ると、多少、非効率な方法を取っている場合もありますが、「無駄な仕事」をしている訳でありません。
色々な知恵を絞って、限られた人数・お金の中で仕事の方法を考えている場合が殆どですので、そもそも無駄な仕事を行っている暇はありません。
「必要」だから行っている仕事である事は事実なのです。
単純に、「この仕事は無駄」と切って捨てれるような問題では無いと思っています。
では、どのように「働き方改革」すれば良いのでしょうか?
その為にシステム会社の出来るサポートは?
社内のシステム担当者は、
業務従事者と業務システムの橋渡し役
コンピュータ・システムは作業効率Upの為に世に出現しました。
その為、業務システムは、ひたすら業務処理の標準化を勧め、業務処理自体のスリム化を進めてきました。
「人は人の仕事を」「コンピュータはコンピュータの仕事を」が大前提で、人が手作業で行なうのは非効率な作業。
例えば、金額の集計・伝票印字・取引データの保存と検索 等をコンピュータが担ってきました。
でも、これは「人」がコンピュータに指示し、業務システム全体を管理する事が前提です。
その為に、企業の中に「システム担当者」が居り、業務従事者と業務システムとの橋渡しを行っていました。
それによって、その会社にとって「人は何をすべきで、コンピュータは何をすべきか」が常に改良・調整されてきました。
そのような時代においてはシステム会社のサポートは”受け身”で問題が無かったのだと思います。
これからの
システム会社のサポートの形
今、かなりの中堅・中小企業において、そのような意味でのシステム担当者が居なくなっています。
でもコンピュータ・システム無しでは業務がまわらない時代になりました。
そうなると、コンピュータを使って作業効率を図るというよりも、コンピュータを使う事が「仕事」になってしまっているケースが見受けられるようになっています。
つまり、本来、人が行った方が効率が良かったり、コンピュータに二重入力しているデータがあったりというような事が発生して来ています。
「言われた事だけを行うのが仕事」という人が増えているのも、これに拍車をかけているのだと思います。
「無駄な仕事」ではないが、「方法を考え直す必要がある仕事」は結構あると思います。
そのような事を考えて、業務自体の改善・調整まで踏み込んだサポート。これが今後必要になるのだと思っています。
次回は、RPAのセミナーに行ってきました!です。
田畑 幸男
株式会社スカイネット 代表取締役
日本アイ・ビー・エム株式会社のSEとして主に流通関連/医薬品関連 システム設計に従事し、その後1987年に有限会社 宙(そら)を設立。1994年に株式会社スカイネットを設立。