2020.08.25 2020.08.25
No.34
パッケージ・システムを
上手く使うには
日本の企業(特に中小企業)では、パッケージ・システムの使い方があまり上手くありません。
経理や給与システムはパッケージ・システムで賄う様になっていますが、販売管理や生産管理、諸々を統合したような大規模システムでは、まだ「手作り」システムが多く残っています。
これはお客様側の責任よりも、使い勝手の良いパッケージが多くない という事が一因だと思います。
ただ、お客様側の「発想」の問題もあります。
特に日本の中小企業は、かなり色々はデータ・サービスを積極的に行っています。
そんな事までサービスで行うの? と言うような場面を現場で見ることが多々あります。
その為に、微に入り細に入りデータ管理を行っています。
この「微に入り細に入り」のままでパッケージを使おうとすると結構大変です。
パッケージの良い所は、「誰でも」「同じ様に」使える所です。
ところが手作りシステムでは、現場の「人」に依存した機能や操作性になっているケースが多いので、”人が代わると、何故そうなっているのか分からない” いう事が発生します。
このような事はパッケージでは発生しません。
では、そのようなパッケージを使おうとすると何がポイントでしょう。
一番大きなポイントは、「仕事」のやり方の「整理」です。
手作りシステムを開発していると、「何故、このような処理をしているのか?」と不思議に思う事があります。
当初は意味があったのだと思いますが、時間がたって会社の現状に合わない状態のまま使っているケースがあります。
これらをまずは「整理」する事が大事です。
では、整理する手順はどうそれば良いでしょう?
次回は、「業務を分解してみましょう」 です。
田畑 幸男
株式会社スカイネット 代表取締役
日本アイ・ビー・エム株式会社のSEとして主に流通関連/医薬品関連 システム設計に従事し、その後1987年に有限会社 宙(そら)を設立。1994年に株式会社スカイネットを設立。