2019.12.19 2019.12.19
No.02
システム開発の
金額のお話
開発費の見積金額、
どう算出されているの?
今回は、システム開発の開発費に関してのお話です。
受託開発では、一般的にお客様のご要望に対して都度お見積りを算出して開発の仕事を請け負います。
つまり、「定価」がある訳ではありません。
"システムを構築したい" というご要望に対して、要件(何をしたいか)を聞き取り、それに対してお見積りを作成します。
「定価」の代わりに使用するのが「工数単価(人月単価)」と言う事になります。
これが分り難い部分があり、"開発費用が高いのか安いのか分からない" と言うご意見が多々あります。
簡単に言いますと、工数単価と言うのは、『1人の技術者が1ヶ月掛けて行う仕事量に対する単価』です。
技術者の1ヶ月の単価(人件費では無いですよ)が100万円だとすると、その人が3ヶ月掛かる仕事であれば開発費用300万円ということになります。
ですので、システム会社側にも金額算出の「理屈」はあるのです。が、これって分り難いですよね。
10人いたら、全ての人が100万円なの?
新人もベテランも100万円なの?
仕事の遅い人の方が金額が増えるの?
言い出すといくらでも疑問が出てきます。
ご予算内で
ご要望を満たすために
適正な単価算出をする為に、極力システム会社も努力をしていますが、各社バラバラの基準があるのも事実です。
ですので、私はご予算を聞いた上で、それを下回る金額でご要望を満たす方法を考えてお見積りするように努めています。
つまり、金額を抑える工夫を常にするようにしています。
このあたりの工夫については、後日お話したいと思います。
「御社は安いよね」と言われると大変嬉しいです。
でも、やっぱり、
お金は難しいですけどね…
次回は、
「技術者のジレンマ」です。
田畑 幸男
株式会社スカイネット 代表取締役
日本アイ・ビー・エム株式会社のSEとして主に流通関連/医薬品関連 システム設計に従事し、その後1987年に有限会社 宙(そら)を設立。1994年に株式会社スカイネットを設立。